FAQ

調合の妙
艶仕上げの品物をカルナバロウで手入れする手法は、古く19世紀から知られています。しかしこのカルナバロウは耐久性に劣るという欠点があり、100％カルナバロウの場合は軽く拭くだけでも剝がれてしまうほどです。
当社のカルナバワックスが耐久性に優れるのは、ほかの種類のワックスや果実油脂を配合し、何時間もかかる独自の製法に秘密が隠されています。それではカルナバロウについてもう少し詳しくお話しいたしましょう。

手作業でひとつひとつボトル詰め
当社のカルナバワックスは現在に至るまですべて手作業で製造され、一つ一つボトル詰めされます。高度に複雑化された工程は、工業的大量生産にはなじまないからです。

天然素材のみを使用して作られるワックスは、車のゴムパッキンやボディの縁などに白い拭き残しが発生しません。

200 ml入りのボトル一本で15回ほどの塗布作業を行えます。

パーフェクトに仕上げるためには、必ず《クリーナーフルードレギュラー》を使って前処理しましょう。

この製品は研磨剤でもワックスでもありません。ヒマラヤスギの樹液を主成分とした塗膜クリーナーで、研磨剤は含みません。ポリッシュマシンよりも手作業のほうが手早く作業が進みます。クリーナーフルードは粘度が低いため、むしろポリッシュマシンを使うと液が跳ね飛ぶ恐れがあります。

クリーナーフルードレギュラー

《クリーナーフルードレギュラー》は、艶出し効果のある樹脂を使った、塗装膜にやさしい栄養乳液で、研磨剤は一切含みません。この樹脂の効果により塗膜はくまなくきれいになります。

《クリーナフルード》はどのように機能するの？
タール成分、樹液、研磨剤などは余すところなく除去されるうえ、軽度なスクラッチは「埋められ」ます。《クリーナーフルードレギュラー》は、汚れ成分を除去する一方で健全な塗膜層には一切影響を及ぼしません。従来型の研磨剤を含有するポリッシュ剤も機能的には同じですが、研磨粒が汚れの下の健全な塗膜をも同時に削ってしまうという欠点があります。その結果直射日光下でホログラム斑とよばれる曇りが目立つようになります。

クリーナーフルードミディアムとストロング

《クリーナーフルード》ミディアムとストロングは、最新のマイクロパウダーテクノロジーを駆使したハイエンドのポリッシュ剤です。マイクロパウダーは傷みの進んだ塗装膜から汚れ成分を除去し、あらたなマイクロスクラッチを発生させることなく、傷んだ塗装膜をごく微細的に研磨して仕上げます。

《クリーナーフルード》ミディアムとストロングはどのように機能するの？
500 ml入りのポリッシュ剤には、何百万もの研磨粒を含まれています。この研磨粒は数千ものダイヤモンドのように硬い研磨球でおおわれています。この微小で硬い研磨球は、研磨作業時にかかる力によって研磨粒から剥がれ落ち、これを徐々に削って小さくしていきます。最初は大粒の研磨粒が、塗膜面に対し優れたクリーニング効果と研磨効果を発揮します。研磨作業による機械的な圧力がかかることで、研磨粒が小さくなるにつれ研磨機能は徐々に低下し、微細化した研磨粒は次第に艶出し機能へと変化していきます。このようにして最終的には光沢のある仕上がりになります。手作業でも、ポリッシュマシンを使ってもワンステップでクリーニングから艶出しが行えるというわけです。

クリーナフルードプロフェッショナル (レギュラー/ミディアム/ストロング)

当社の《クリーナフルードプロフェッショナル》は、研磨機能が自己変化する高機能型研磨剤のシリーズで、回転型ポリッシュマシンにも偏心型ポリッシュマシンにも対応しております。
傷みが中程度まで進んだ塗装膜は、《クリーナフルードプロフェッショナル》レギュラーやミディアムを使えばワンステップで研磨作業が可能です。従来は傷んだ塗装膜や再塗装後の研磨作業では、その後に艶出し作業が必要でしたが、この二段目の作業が不要になるわけです。ホログラム斑やくもりはナノ粒子技術によりすっかり除去することができます。この製品による時間的な節約は効果的で、とりわけ中古車の整備作業においては画期的な作業革命をもたらしてくれるでしょう。
《クリーナフルードプロフェッショナル》ストロングは、《クリーナフルードプロフェッショナル》レギュラーかミディアムによる再処理が必要となりますが、傷みの進んだ塗装膜においては驚くべき効果を発揮し、時間的な節約も可能です。従来３～５段階もの作業が必要だったものが、たったの２段階で終了です。

スケールを

0：研削なし

100：フル研削

と定義した場合

《プロフェッショナル・レギュラー》　研削レベル　22　ワンステップで研削終了

《プロフェッショナル・ミディアム》　研削レベル　30　ワンステップで研削終了

《プロフェッショナル・ストロング》　研削レベル　51　研削はレベル55でスタート。最終研磨状態*には、２ステップの研磨が必要

*第一ステップの研磨時間が長いほど精緻な仕上がりになる一方、研削も深まる

プロフェッショナル版《クリーナーフルード》レギュラーは、マニュアル作業用の製品とは異なる、マシン作業に特化した製品です。
この製品は、レギュラー、ミディアム、ストロングの三種類からなるナノ粒子研磨剤のうち、もっともソフトなものです。

PTFE樹脂 (ポリテトラ弗化エチレン)は、水素原子が弗素によって置換されたパラフィン系ポリマーです。

最初のPTFE樹脂は1938年にデュポン社によって開発され、テフロンの商品名で生産されました。PTFEは化学物質への耐性が強く、摩擦抵抗の低い素材として知られています。

マット仕上げの塗装には一般的な研磨剤やワックス、昆虫除去剤などを使うことは避けましょう。マット塗装の風合いを保ち、間違っても艶出ししてしまわないよう、マット塗装、マットフィルム専用に開発された、スイスバックス《オパーク》をお使いください。

《オパーク》製品群のプレミアムワックスはブラジル産グレードワンカルナバロウを40％含有し、手垢、汚れ、水垢、昆虫の死骸などからマット面をしっかりとプロテクトします。マット塗装面のマットの風合いはパーフェクトにキープされます。《オパーク》ワックスは塗工が極めて容易なため、プロのディテーラーはもちろん、一般ユーザーにもひろくご愛用いただいております。
完璧なワックスコーティングを期するために、《プレクリーナーオパーク》での前処理をお忘れなく。

マット仕上げの塗膜は磨いてはいけません。せっかくのマット面が艶やかになってしまいます。すなわちマット面用のポリッシュ剤は存在しません。

とはいえ、マット塗装にワックスコーティングを施すにあたっては、クリーニングと前処理が必要です。そこで《プレクリーナーオパーク》の出番です。

マット塗装車に関する商品情報はこちら:
マット塗装とマットフィルムのお手入れ方法

セラミックコーティングは、優れた撥水性（水滴を水玉状にはじく作用）という大きな特徴があります。
カルナバワックスにはこれほどの撥水性が期待できませんが、艶やかさと扱いやすさの面では大きなメリットがあります。

セラミックコーティングの強い撥水性とその効果の長期間持続という特徴と併せて、いくつかの欠点もあります。:

• 塗装面にさらにもう一層永久的にコーティングされる。
• 機能が徐々に劣化する。
• 塗布作業が複雑でリスクを伴う。
• ワックスよりプロテクション効果が強いものの、スクラッチフリーではない。
• スクラッチが発生すると、研磨が困難。
• 補修塗装した場合、再処理が必要となり、色味に違いが目立つようになる。

スイスバックスのワックスコーティングの特徴:

• カルナバロウの含有率によって、望みの度合いの艶やかさが選べる。
• 塗布作業が簡単で、事前知識がなくても失敗なく作業できる。
• 汚れやストレスにさらされる部位、再塗装した部位など、随時再塗布が可能。
• ワックス効果の低下した部位に再塗布することにより、全体的に同一レベルのプロテクト効果が保たれる。

言い方を変えると、セラミックコーティングとワックスコーティングは全く異なる種類のプロテクトということになります。

もしセラミックコーティングを選択した場合、セラミックコーティングの撥水性とそのたかい硬度でボディを守ります。

もし、カルナバワックスコーティングを選択した場合は、ボディ表面が常にワックスで覆われていることで、濡れたようなつややかさと、雨粒よけの機能が維持されます。

セラミックコーティング上にワックスがけできる？:    可能ですが、セラミックコーティング上にはワックスは2か月程度しか持ちません。

ワックスコーティング上にセラミックコーティングできる？:    化学薬品がワックスを溶かしてしまうので、 結果的に可能です。

おすすめの方法:   カルナバワックスコーティングを施し、そこに水性のKERAMIQ⁹を塗布することで、つややかさと撥水性を同時に実現しましょう。

SWISSVAX KERAMIQ⁹に関する情報はこちら

はい、 KERAMIQ⁹ という、一般ユーザーにもプロフェッショナルにもお使いいただける、水性のセラミックコーティング剤を商品化しています。

塗布が簡単で、撥水性が非常に強い上、必要に応じて除去も可能です。ボディに施されたスイスバックスのポリッシュ剤やワックスでコーティングが、さらに数か月も持続します。

KERAMIQ⁹に関する情報はこちら

KERAMIQ⁹自体で艶の度合いが変化することはありません。(だからこそマット塗装にもお使いいただけるわけです)

艶は光の反射（鏡）と色の飽和によって決まります。どちらも塗装面の仕上げの完璧さに左右されます。

当社が提供する二種類のホイールクリーナーにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

《ホイール》 は当社が旧来より提供している濃縮クリーナーです。

ペパーミントオイルを使用した製品で、汚れの度合いに応じて、希釈度合いを変えて対応可能です。《ホイール》には多くの特長があります。:

• 定期的に使う場合は《ホイールスプレーフォルテ》よりはるかに経済的。
• ホイールの汚れ具合に応じた希釈度で必要なだけ使え、ホイールのワックスコーティングも長期間持続する。
• お出かけ時でも、スペースを取らず、水さえあればいつでも使える。
• 新しいホイールにも汚れたホイールにも効果がでる。

《ホイール》の短所は:

• 手入れが行き届かずブレーキ煤が焼き付いたような場合は、徹底的にはクリーニングできない。
• 《ホイール》希釈液は粘度が低いため、クリーニング作業中に何度もスプレーする必要がある。

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《ホイールスプレーフォルテ》 は最新型のホイール洗浄剤です。酸、リンなどを含まないので、軽金属製のホイールにも安心してお使いいただけます。《ホイールスプレーフォルテ》には多くの特長があります。

• カラータイマー(色の変化)でクリーニング作業の終了をお知らせ。
• 洗浄効果が強く、ブレーキ煤が焼き付いたような状態でも安心。
• 粘度が高いので、すぐに流れ落ちない。

欠点としては

• やや硫黄臭があり、これは完全には抑制できない。
• 《ホイール》に比べるとやや高価
• 必要なくても濃度が一定なのと、ワックスコーティングに作用し、効果が早く失われてしまう。

高速道路で長時間、何日も走行する場合は、《ホイールスプレーフォルテ》が最適です。スイスでは長時間高速道路を走ることはまれで、速度もドイツなどに比べると比較的遅いので、《ホイール》を使うほうがよいでしょう。

当社のワックスは、しっかり密閉し適切に保管すれば、約７年から10年使用が可能です。それ以外の製品は適切な保管条件下であれば二年以上使用が可能です。

保管温度が使用期限に影響します。:
当社製品の適切な保管温度は、10-14℃です。凍結や30℃以上での保管は避けましょう。
液状の製品では、ご使用前によく振ることをお勧めします。

当社のマイクロファイバータオルやテキスタイル類、あるいは白色のクリーナ－パッド、ワックスパッド、ハンドパックなどは、40℃での洗濯が可能ですが、柔軟剤のご使用は避けましょう。

ワックスが残っているテキスタイル類（とりわけ《マイクロドライ》と《マイクログラスデュオセット》）は、ほかのテキスタイルとは別に洗濯するようにします。

ポリッシュパッドを洗濯機で洗濯する際、可能であれば「強・水多め」を選びます。

マイクロファイバーについて

マイクロファイバータオルは品質の違いが大きいものです。高品質マイクロファイバータオルと安価な大量生産品との見分け方をお教えしましょう。

a) マイクロファイバーの品質
高級なマイクロファイバータオルは、繊維を切っているため、吸収面積が大きくなり、自重の7，8倍もの水分を吸収できます。安価なマイクロファイバータオルは、コスト削減のため繊維が切られていません。

b) マイクロファイバーのサイズ
高級なマイクロファイバータオルは、繊維径は0.01～0.02デニールというまさにマイクロファイバーを採用しています。マイクロファイバーがより多く使われるほど、タオル吸水性能も高まるわけです。安価なマイクロファイバータオルは、径の大きい（0.5デニール以上、一般的なポリエステル繊維相当）繊維を使用しています。

c) マイクロファイバーの布
一般的なマイクロファイバータオルはポリエステル80%、ポリアミド20%の混紡ですが、スイスバックスの高級タオルに使われる70/30の混紡は、明らかに吸水性に優れています。ただ、品質は価格に反映されます。一方、安価なタオルは、ほとんどの場合ポリエステル100%か、ポリエステルより4倍も高価なポリアミドの比率を低く抑えている場合が多いものです。そのため吸水性が劣るのです。

d) 縁仕上げ
我々はカーケア用のマイクロファイバータオルの縁は、折り返しせずにほつれたまま、または絹糸でまつったものが最適だと考えています。縁が糸縫いされたマイクロファイバータオルは傷の原因となる恐れがあります。